再就職手当の申請ガイド:
仕組み・計算・申請当日の流れまで徹底解説
このページでは、再就職手当(失業保険の受給期間中に早期に安定した就職をした場合に支給される一時金)について、申請前の準備、記入例、計算方法、申請当日の流れ、チェックシート、よくあるトラブルと対処法まで、初心者にもわかりやすく詳しく解説します。
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1. 再就職手当とは(概要)
再就職手当は、失業手当(基本手当)を受給している期間に、所定の条件を満たして早期に安定した就職(原則1年以上の継続就業が見込めること)をした場合に支給される一時金です。目的は早期の職場復帰を促進することにあります。
2. 申請前に必ず準備するもの(チェックリスト)
- 雇用保険受給資格者証(基本手当日額の確認用)
- 離職票(既に提出済であることが前提)
- 就業先の雇用契約書または採用通知書(雇用開始日・雇用形態・契約期間が確認できるもの)
- 振込先の銀行口座情報(通帳やキャッシュカード)
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
- 筆記用具(黒のボールペン推奨)
- (該当する場合)ハローワーク紹介の証明書類など
3. 記入例(申請書に書く内容のサンプル)
以下は申請書に記入する際の具体例です。実際に記入する際は、ご自身の正確な情報で記入してください。記載は「事実を簡潔に・中立的に」が基本です。
A. 個人情報(例)
- 氏名:田中 一郎
- 生年月日:1985年7月15日
- 住所:(申請書には現住所を省略せず正しく記入)
- 連絡先:090-xxxx-xxxx
B. 就業先(再就職先)の情報(例)
- 会社名:株式会社サンプル
- 所在地:東京都千代田区〇〇1-2-3
- 雇用開始日:2025年10月1日
- 雇用形態:正社員(契約期間:無期)
- 賃金:月額250,000円(または年収表記)
- 前職との関係:前職とは資本・人事・取引等の関係はない
C. 雇用保険に関する情報(例)
- 雇用保険受給資格者証の番号:1234567-8(受給資格者証を確認して記載)
- 就業開始前の失業認定:就業日前日までに失業認定を受けていること(認定日を明記)
4. 支給要件(必ず確認するポイント)
主な要件は次のとおりです。制度には例外や細かい要件があるため、最終的にはハローワークで確認してください。
- 待期(7日間)を経過していること:失業給付の待期期間(申請後7日間)を経てからの就職であること。待期中の就職は対象外です。
- 支給残日数が所定給付日数の1/3以上であること:就職日前日までに失業認定を受け、その時点で残っている給付日数が所定給付日数の1/3以上である必要があります。
- 再就職先が前職や密接関連会社でないこと:元の会社や資本・人事・取引で密接な関係がある企業への再就職は原則対象外となります。
- 安定就業の見込み:原則1年以上継続して就業する見込みがあることが必要です。短期雇用や契約期間が短い場合は支給されないことがあります。
- 自己都合退職で給付制限がある場合:給付制限期間中に就職した場合、紹介経路等の追加条件が付く場合があります(ハローワーク経由など)。
5. 支給額の計算(式と具体例)
再就職手当の基本的な計算式は次の通りです:
再就職手当額 = 基本手当日額 × 支給残日数 × 支給率
支給率の目安
- 支給残日数が所定給付日数の2/3以上 → 支給率 70%
- 支給残日数が所定給付日数の1/3以上(かつ2/3未満) → 支給率 60%
計算例(具体的)
- 例1:基本手当日額5,000円、所定給付日数90日、支給残日数60日(60/90=2/3)→ 5,000 × 60 × 0.7 = 210,000円
- 例2:基本手当日額6,000円、所定給付日数150日、支給残日数60日(60/150 ≒ 0.4)→ 6,000 × 60 × 0.6 = 216,000円
6. 申請手順(ステップバイステップ)
申請の流れは下記の通りです。書類は事前に揃え、ハローワークの指示に従って手続きを進めてください。
- 再就職が決まったらハローワークに連絡:就業開始日が決まったら速やかにハローワークに連絡し、再就職手当の対象になるか事前確認を受けます。
- 必要書類の準備:雇用契約書または採用通知書の写し、雇用保険受給資格者証、振込口座情報、本人確認書類等を用意します。
- 就業日前日までに失業認定を受ける:再就職手当は「就業日前日までの失業認定」が要件になります。認定日を必ず確認してください。
- 申請書の提出:ハローワーク窓口で再就職手当の申請書に記入し、雇用契約書の写し等の証拠書類を添付して提出します。
- 審査と支給決定:ハローワークで要件確認が行われ、支給決定が出れば指定口座に振込されます。処理には数日〜数週間かかる場合があります。
7. 申請書 記入例(フォーム風)
申請書に記載する主要項目の例を示します。感情的な表現は避け、事実を簡潔に記載してください。
- 氏名:山田 太郎
- 生年月日:1985/07/15
- 雇用開始日:2025/10/01
- 就業先(会社名):株式会社サンプル
- 雇用形態:正社員(契約期間:無期)
- 賃金:月額250,000円(基本手当日額は受給資格者証で確認)
- 前職との関係:前職とは資本・人事・取引等の関係はない
8. 申請当日チェックシート(印刷用)
【再就職手当 申請当日チェックシート(A4印刷用)】 □ 雇用保険受給資格者証(基本手当日額の確認用) □ 雇用契約書または採用通知書(雇用開始日・雇用形態の確認用) □ 離職票(1・2) □ 振込口座が分かるもの(通帳・キャッシュカード) □ 本人確認書類(運転免許証等) □ 筆記用具(黒のボールペン) □ 就業開始日前日までに失業認定を受けているか確認 □ (該当する場合)ハローワーク紹介の証明書類
9. よくあるトラブルと対処法(具体的手順)
再就職先が雇用保険適用事業所でない
→ 再就職先が雇用保険適用事業所でない場合、雇用保険に加入できないため再就職手当の対象外になります。就業先に事業所番号の確認を依頼してください。
申請が遅れた・期限を過ぎた
→ 再就職日の翌日から一定期間(原則1か月程度)以内に申請しないと取り扱いが異なる場合があります。期限に遅れそうな場合は速やかにハローワークに相談し、指示を仰いでください。
必要書類の不備・事業主記入欄の未記入
→ 事業主記入欄が未記入の場合は、事業主に記入してもらう必要があります。事業主へ連絡して記入を依頼してください。ハローワークが事業主に確認することもあります。
支給残日数の計算に不服がある
→ まずハローワークの担当に計算の根拠を説明してもらい、必要に応じて過去の認定記録や提出書類を確認してもらいます。解決しない場合は、都道府県の労働局など上位機関に相談してください。
10. よくある質問(FAQ)
Q1. 自営業(事業開始)でも再就職手当は受けられますか?
事業開始で1年以上継続して営む見込みがあり、他の要件を満たす場合には支給対象となるケースがあります。事前にハローワークで確認してください。
Q2. 支給決定までどのくらいかかりますか?
通常は申請後数日~数週間程度ですが、ハローワークの混雑状況や追加確認の有無により更に時間がかかる場合があります。
Q3. 再就職手当と類似の制度(就業促進手当など)の違いは?
類似の制度には「就業促進手当」「就業促進定着手当」などがあります。目的や支給要件、支給方法が異なるため、制度ごとの違いはハローワークで確認してください。
11. まとめと実務アドバイス
- 再就職が決まったら速やかにハローワークに連絡し、支給要件と必要書類を確認すること。
- 雇用契約書の写しを必ず保管し、就業開始日前日までに失業認定を受けておくこと。
- 不明点はハローワークの担当者に具体的な事例を示して確認すること。ケースバイケースで扱いが変わるため、必ず確認を。
※本ページは一般的な説明を目的としたものです。個別の取扱いや最新の制度変更は、最寄りのハローワークおよび厚生労働省の公式情報でご確認ください。
